• A parvus ollam de alchemist

    HPの安い電卓をヤフオクで探していたら、HP-39gIIというグラフ電卓が、¥4,000程度で出品されていました。いくら旧機種とはいえ、グラフ電卓で¥4,000って安すぎるし、「バルク品」との但し書きも気になりましたが、グラフ電卓を使ってみたかったので入札しました。誰も入札しないので購入です。

    現物は

    到着した現物は、カバーもシリアルNo.の付いてなく、いかがわしい雰囲気満載ですが、裏面のカバーを開け、単4電池4本入れると、問題なく起動することができました。

    この電卓、Wikiペディアによると2011年発売のHP-39/40シリーズ最終製品らしいのですが、日本語の情報が極端に少ないです。本体のshift+Modeで設定できる言語設定にも「日本語」の設定はできないので、日本で発売されなかった機種のようです。ただ、Wikiの解説もHPの商品説明でもHP-39gIIにはグレースケールの液晶搭載とあるのですが、購入した電卓の液晶は、コントラスト悪いけどカラー液晶が搭載されています???。

    それとも、これがグレースケール?なんですかね。

    PCとの接続

    基本的な使用方法は後述するとして、まずは、PCとの接続方法を探索します。電卓にはmicroUSBの端子が付いているのですが、単にケーブル接続してもPCは認識してくれません。どうやらドライバーが必要のようです。

    hp電卓のUSBドライバーは、ここからDLできますが、「電卓喫茶_HP 39gs を newRPL 搭載電卓に改造」でも書かれている通りWindows10では素直にインストールさせてくれません。Windows 8/10 にインストールする場合は、「ドライバー署名の強制」を無効化する必要があります。また、HP-39gIIとPCを接続するアプリは、ここからDLできますが、こちらもWindows 8/10 に Conn3x をインストールする場合、 以下の手順でインストールする必要があります(自己責任でお願いします)。
    1. Conn3x_English.exe を右クリックして、「互換性のトラブルシューティング」をクリックする。
    2. 「推奨設定を使用する」をクリックする。
    3. 「プログラムのテスト…」をクリックすると、インストーラーが起動する。

    無事に電卓と接続できれば、HP 39gII Connectivity Kitを立ち上げたとき、↑のように左ペインに電卓の名前:HP 39bIIが表示されるはずです。

    HP 39gII Connectivity Kit

    HP-39gII用のPC接続アプリは、HP 39gII Connectivity Kitで、変数、プログラムの入出力を行います。こちらも何種類かの言語設定ができるようですが、日本語は入っていません。

    また、Connectivity Kitで電卓ファームのUpdateがあるかのチェックや電卓へのファームインストールが可能のようですが、もう古い機種なので、HPからのファーム入手はできないようです。「HP Graphing calculators」にUpdaterとファームがいくつか置いてありますのでご参照ください。
    左ペインの「Programs」から、電卓で使用するプログラムを作成、編集、保存できるようですが、こちらはおいおい学習することとして、先達が作成してくれたプログラムを参照されたければ、こちらへ。39gIIに限らず、HP系の学習資料、プログラムであれば、hpcal.orgから探すのが手っ取り早いでしょう。
    Connectivity Kitのヘルプから参照できますが、Connectivity Kitのマニュアル(英文)をここに置いておきます。

    チュートリアル

    ユーザーマニュアルをじっくり読んで、使い方をマスターするにしても英文資料しかなさそうなので、ちょっと時間がかかりそうです。忘備録的にユーザーマニュアルの和訳を進めてこうと思ってますが、まずは、ここで入手したチュートリアル(:39gii_teacher_presentation.pptx )からいくつか抜粋して使ってみます。
    8スライド目:「Can you find the intersection of  Y=5-X2/4 and  Y=-X/2?」を操作してみます。
     ①Launch the Function App:
      Press Apps,
      ←「Apps」ボタンを押下
      select Function,
      ←画面に表示されたメニューから「Function」を選択
      and press the START menu key.
      ←「F6」:STARTを押下
     ②Define the functions in F1(X) and F2(X):
      Press 5 – X X2  4 OK to enter F1(X)
      ←F1(X)の行で「5」、「-」、「F3:X」、「X²」、「÷」、「4」と押下して「Enter」
      Press (-) X  2 OK to enter F2(X
      ←F2(X)の行で「-」、「F3:X」、「÷」、「2」と押下して「Enter」
     ③Press Plot to see the graphs
      ←「Plot」を押下し、グラフを表示する
      
     ④Use the right-arrow key to move the tracer near an intersection.
      ←カーソルキーの左右で画面上の+カーソルが移動するので、交点付近まで移動
     ⑤Press MENU,
      ←「F6」:MENUを押下
      FCN,
      ←「F4」:FCNを押下
      select Intersection and press OK OK to see the intersection point.
      ←表示されたウインドウからIntersection:交点を選択し「F6」:OKを押下すると+カーソルが交点部に移動する
      
      Press the + menu key to show the location more clearly.
      ←「+」ボタンを押下すれば、交点部が拡大表示
      Press OK to exit and return to tracing.
      ←「F6」:OKを押下する


      

      


    コメント一覧

    返信2021年1月20日 5:38 PM

    むうみん24/

    液晶は間違いなくカラーではなくグレースケールですよ。 ONキーを押しながら+キー、−キーでコントラストが変えられるので試してみるとよくわかります。

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